女王陛下の水を守るNMRパイプテクター
日本システム企画株式会社の「NMRパイプテクター®」は、配管内の赤錆を還元し黒錆化する事によって配管を強化し、大切な水を守る心強い防錆装置です。
NMRパイプテクター®はマンションだけではなく、様々な建物や重要施設で導入され、配管内赤錆防止効果検証を行った上で使用されています。国内にとどまらず海外でもこの防錆効果が検証され、多くの導入実績を誇るNMRパイプテクター®について、今回はバッキンガム宮殿に導入された事例をご紹介します。
エリザベス女王在住のバッキンガム宮殿にて、空調配管や給湯配管の赤錆劣化防止効果を検証後NMRパイプテクター®を導入しました。
バッキンガム宮殿はロンドン中心部にある宮殿で、赤い制服に高さのある黒の帽子がトレードマークの衛兵の交代式でも有名で、観光名所にもなっています。
バッキンガム宮殿は現在エリザベス女王のお住まいでもあり、英国を代表する宮殿の1つです。安全保障上ポンプ室は6箇所存在し、どのポンプ室の水が女王陛下の部屋に供給されているか公開されておりません。
バッキンガム宮殿が持つ長い歴史
バッキンガム宮殿は、1703年当時はバッキンガムハウスと呼ばれる邸宅でした。その邸宅を1761年にジョージ3世が譲り受け、ジョージ3世は派手な装飾等を取り払ってしまったといいます。
その後息子のジョージ4世は建築家ジョン・ナッシュに依頼して大掛かりな改築に着手し、古い塔の建て直し、宝飾品を散りばめたセンター・ルームなど、大規模且つ華やかなもので、ルネッサンス様式からネオ・クラシック様式へと全体の様相も変更しました。12年にも及ぶ大工事でした。
その後バッキンガム宮殿の主は、若き日のヴィクトリア女王へと移ります。彼女の夫であったアルバート公は未完であった工事に着手、その大部分を完成させ、ヴィクトリア女王は即位の際バッキンガム宮殿へ移り住み、1837年に皇室の正式な居城となりました。
その後、息子のエドワード７世やジョージ5世とメアリー王妃の改築を経て、私たちの知る現在の宮殿になりました。敷地面積1万坪、部屋数775、日夜800名ものスタッフが勤務する大住宅です。英国女王の居城にふさわしい宮殿と言えます。
バッキンガム宮殿がもつ大切な役割
バッキンガム宮殿には800名にも及ぶスタッフが勤務しています。宮殿内には女王のプライベートルームの他に執務室や接見室、王室庁の事務本部、美術館、舞踏会場などもあり、公式業務を執り行う場としても使用されています。
また、王室の式典や祝賀会、国家行事、晩餐会などに使用され、迎賓館として諸外国の賓客をおもてなしする役割も担っています。年間の招待客数は4万人にも上ると言われています。
諸外国の首脳陣や各分野の権威、著名人などをもてなし、宿泊にも使用するバッキンガム宮殿。そんな場所で水道管から赤水が流れてきたらどうでしょう？
英国王室の宮殿でありながら赤水が出る状態というのは、決してよいものではありません。しかし当時、バッキンガム宮殿では赤錆に悩まされていました。では、どのような経緯でNMRパイプテクター®導入に至ったのでしょうか。
NMRパイプテクター®はハロッズ・デパートの役員の推薦によりウィンザー城で高い評価を受け、バッキンガム宮殿に導入されました。
バッキンガム宮殿がNMRパイプテクター®を導入したきっかけは、老舗百貨店ハロッズ・デパートでした。チャールズ・チャップリンやローレンス・オリヴィエ、ヴィヴィアン・リーなど数々の著名人が上顧客として利用してきた英国を代表するデパートで、王室御用達でもあります。日本の三越百貨店（現・三越伊勢丹ホールディングス）はハロッズをモデルに誕生したといわれています。
2006年3月、ハロッズの客用トイレのお湯の配管から赤水が出ました。対策として急遽NMRパイプテクター®を導入します。その結果は顕著で、効果検証でお湯の中の赤錆による鉄分値は急激に減少し、約1.5ヶ月後には赤水の発生は完全に停止しました。
この赤錆防止効果の検証結果を受けたハロッズの役員は、同じく赤錆による赤水の問題を抱えていたウィンザー城へNMRパイプテクター®を紹介しました。ウィンザー城はイギリス南東部に位置し、現在も使用している城のなかで最も古い世界最大級の居城です。
ウィンザー城では2006年11月に赤水問題のあった給湯配管にNMRパイプテクター®を設置、赤茶色だった湯水は42日後には透明なものへと変わり赤錆防止効果検証を終了しました。
実はこのNMRパイプテクターが解決した赤水問題は、毎週末エリザベス女王陛下が滞在するクイーンズタワーで発生しました。この後、NMRパイプテクター®は同じく赤錆による赤水問題が発生していたバッキンガム宮殿でも導入されることになりました。
NMRパイプテクター®を導入したバッキンガム宮殿の赤錆防止効果の検証結果
2007年1月。いよいよバッキンガム宮殿にNMRパイプテクター®を設置しました。
当時バッキンガム宮殿では空調温水配管と給湯配管に亜鉛メッキ鋼管を使用していましたが、赤錆による劣化のために、部分的に配管の更新をおこなっていました。しかし、更新が済んだのは一部に過ぎず、配管更新工事をしていないエリザベス女王の部屋用の循環温水は、赤錆により使い始めからしばらく赤茶色でした。そのため、この赤茶色の水を透明にする事と、配管の延命を目的としてNMRパイプテクター®を設置しました。
設置前、空調温水配管の鉄分値は16.6㎎/ℓと非常に高く、配管内に赤錆が大量に発生していることは明らかでした。しかしNMRパイプテクター®を設置し、24日後に空調温水の水質検査をすると0.46㎎/ℓまで低下して基準値である1.0㎎/ℓをクリアしました。そして水の色も透明に変化していました。また、給湯配管では設置前2.8㎎/ℓと赤水状態の温水が、24日後には0.018㎎/ℓと水質基準値である0.2㎎/ℓを大幅に下回り、水の色も透明になりNMRパイプテクター®はその高い赤錆防止効果及び赤錆の黒錆化で配管延命する効果を立証しました。
NMRパイプテクター®による赤錆防止効果について
NMRパイプテクター®だからこそできたバッキンガム宮殿の給湯温水の赤水問題を解決し、バッキンガム宮殿は2017年から2027年まで予定の大規模な改修工事に入りました。ボイラーや一部配管の更新などもありますが、主に電気系統を中心としたものです。大規模な改装ではありますが、宮殿全体の設備から考えれば、その一部に過ぎません。しかし、総額4億ポンド（日本円で550億円相当）近い費用がかかります。バッキンガム宮殿には775もの部屋があり、20mもの長さのあるスローン・ルーム（謁見室）や515mもの長い廊下があるなど、1部屋・1施設ごとの広さも想像以上のものです。NMRパイプテクター®はエリザベス女王の居住地区につながるポンプ室のみの空調配管、給湯配管に設置され配管の延命効果を発揮してますが、他の5つのポンプ室には設置されていないのでその5つのポンプ室系統の配管は今日の改修工事で更新される予定です。NMRパイプテクター®はコストパフォーマンスに優れた製品で、配管更新をする場合、例えばマンションであれば1戸あたり60～100万円程の費用が掛りますが、NMRパイプテクター®は、その5分の1～10分の1の費用で配管延命ができます。
女王陛下の部屋周辺には、安全保障上の問題があるので工事関係者も原則立ち入り禁止のため、配管更新工事はできません。NMRパイプテクター®はこの問題を解決してしまいました。女王陛下の部屋周辺に業者が立ち入る必要はなく、工事の騒音で困らせることもありません。実にスマートな方法で配管の赤錆問題を解決しました。NMRパイプテクターは世界に誇る英国王室に合った最善の解決手段だったのではないでしょうか。
まとめ
NMRパイプテクター®ならバッキンガム宮殿の事例のように、スマートに、そしてリーズナブルに配管内の赤錆劣化問題を解消できます。
配管の赤水・赤錆に心当たりのある方は一度NMRパイプテクターを検討してみてはいかがでしょうか。