NMRパイプテクター®の水道管(給水管)赤錆防止の検証

NMRパイプテクター®が建物の水道管(給水管)の赤錆防止効果を立証して28年

はじめてNMRパイプテクター®が建物の水道管(給水管)の赤錆防止を目的に導入された平成5年から28年が経過しました。 その間にNMRパイプテクター®は、累計4,200棟以上の建物内の水道管(給水管)や空調冷温水配管などに、配管内の赤錆を防止するためにNMRパイプテクター®が設置されました。 そしてそのほとんどの建物で、NMRパイプテクター®の水道管(給水管)内の赤錆防止効果の検証がされてきました。

NMRパイプテクター®がお客様に導入されはじめた当初は、建物内の水道管(給水管)の材料には亜鉛メッキ鋼管が使用されていました。 亜鉛は少しずつ経年劣化していき建物の築後5年以内には消失し、その後10年程経過すると配管内全面に赤錆が発生しました。 赤錆は水に溶けだす性質のため、夜間に滞留している水に赤錆が溶け出すことで水の色が濃い赤茶色になり、 朝方には蛇口からはしばらくの間、赤茶色の水が出てきました。
この赤茶色になった水の色を通常の透明な水に変えることで、NMRパイプテクター®の水道管(給水管)内の赤錆劣化防止の効果を検証してきました。 世界で唯一、NMRパイプテクター®は水中の自由電子を使い、鉄が酸化してできる新規の赤錆を完全に防止し、既に配管内にできてしまった赤錆を水に溶けない黒錆に変えることができます。

配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®

NMRパイプテクター®による水道管(給水管)内の赤錆防止効果を工業試験場で検証

マンション管理新聞に掲載された「NMRパイプテクター」

NMRパイプテクター®の水道管(給水管)の赤錆防止効果について、最初に公的機関で検証実験したのは「旧北海道立工業試験所(現、北海道立総合研究機構)」でした。 平成13年当時の試験所副所長の許可により、研究棟系統高架水槽2次側(出口側)の水道管(給水管)に、NMRパイプテクター®(PT-100DS)を1台設置しました。
まず、NMRパイプテクター®の設置前に、工業試験所職員の方により1階の男子トイレ手洗い蛇口から朝一番の水が500ml採水されました。 その後、同じ条件でNMRパイプテクター®の設置1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後と期間をあけて計4回の採水を行い、 水中に含まれる鉄イオン値(水に溶けた赤錆の量)を測定してパイプテクター®の水道(給水)配管内の赤錆防止の検証実験が行われました。 (検証試験期間:平成13年7月~11月)

NMRパイプテクター®設置前の採水は3回採水し、その平均値を記録し、NMRパイプテクター®設置前の水中の鉄イオン値としました。NMRパイプテクター®設置1ヶ月後は4回採水した平均値、2ヶ月後と4ヶ月後は各1回の採水した値を記録しました。 NMRパイプテクター®設置前の水中の鉄イオン値は0.786㎎/ℓと飲料水基準値の0.3㎎/ℓを大幅に上回り、赤錆の進行がかなり進んでいました。 しかし、NMRパイプテクター®設置1ヶ月後には0.553㎎/ℓ、2ヶ月後は0.423㎎/ℓと減少を続け、 4ヶ月後には水道法水質基準値の0.3㎎/ℓを下回る0.262㎎/ℓとなり、朝一番の水でも飲料に適した水に改善しました。
このことからNMRパイプテクター®が、水道管(給水管)内の新たなる赤錆の発生を完全に防止し、配管内に既にできていた赤錆の表面を水に溶けない黒錆に変えた結果が立証されました。 なお、この北海道立工業試験場での検証実験の結果は、北海道大学名誉教授 勇田敏男先生が監修して実施され、その内容はマンション管理専門情報紙「マンション管理新聞」の取材記事として掲載されました。

設置箇所:研究棟系統高架水槽二次側

NMRパイプテクター®の病院水道管(給水管)内の赤錆防止効果の検証

検証を最初に実施した病院は
「日本赤十字社の旧医療センター」

NMRパイプテクター®の水道管(給水管)内の赤錆防止効果の検証を、最初に実施した病院は「日本赤十字社の旧医療センター」でした。 平成11年、日本赤十字社の旧医療センターで使われていた給水配管は、亜鉛メッキ鋼管製で当時築後24年が経過していました。 給水配管の内部に赤錆が発生し、新生児の部屋の朝一番の水は、水質基準値の0.3㎎/ℓを大きく上回る2.0㎎/ℓの鉄イオン値を示し、水道管(給水管)内の赤錆劣化が大変進んでいました。そのため朝、水道管(給水管)の水を使用する際は、はじめに多量の水を流出させてから水を使用していました。 また今後、水道管(給水管)から漏水の発生が危惧されたので、NMRパイプテクター®が高架水槽2次側配管に1台設置されました。

NMRパイプテクター®設置場所の高架水槽から、150メートル程離れた新生児の部屋の蛇口から朝一番の水を採水し、NMRパイプテクター®の赤錆防止効果検証を行いました。 都立衛生研究所で水中の鉄イオン値を測定したところNMRパイプテクター®の設置前は2.0㎎/ℓだったものが、 設置2週間後に0.48㎎/ℓ、設置6週間後に0.27㎎/ℓまで下がり、 NMRパイプテクター®が水道管(給水管)全体の中の新規の赤錆を防ぎ、既にできていた赤錆の表面を水に溶けない黒錆へと変化させたことを立証して検証が終了しました。 このNMRパイプテクター®による水道管(給水管)内の赤錆防止の検証結果は、他の赤十字病院にも役立つ結果であったため、平成12年1月号の日赤医療センター院内報に掲載され全国の日赤病院に通知されました。