水道管の交換を不要にする配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」は日本だけでなく、世界中の水道管の交換を不要にする装置として愛用されています。建物内の水道管が劣化してくると、赤水が出てくるなど赤錆の問題が発生し、その対策として配管内を洗浄するケースが増えます。NMRパイプテクター®は、この赤錆の悩みを解決でき、洗浄を不要にするため世界中から注目されています。 NMRパイプテクター®は赤錆劣化による配管の交換をしなくて済む装置として、有名な建造物の水道管の赤錆を防止した導入事例も豊富です。例えば今回紹介するロンドン市庁舎のギルドホール・ロンドンの、お湯の水道管の赤錆防止でも使われています。ギルドホール・ロンドンとはどのような建物か、NMRパイプテクター®を導入しどのように配管内の赤錆を防止し、洗浄をしなくても水質改善を実現できたのかについてまとめました。
ギルドホール・ロンドンは世界遺産ですので、水道管の交換はできません。そこで配管延命のためにNMRパイプテクター®が設置されました
最初にギルドホール・ロンドンとはどのような建物か紹介します。ギルドホール・ロンドンは、いくつかの建物があって、それらをまとめて世界遺産に登録されています。その中のひとつにグレートホールがあります。 グレートホールは建築された14世紀当時最高級の評価を得たゴシック様式の歴史的建物です。ギルドホール・ロンドンの地下には、2,000年以上前のローマ時代に作られた競技場の遺跡があるといわれています。その歴史的建造物のために、全ての水道管が修理で交換する事はできません。
ロンドン市庁舎内のアートギャラリーが有名
ギルドホール・ロンドンを訪れる方は、アートギャラリーを観光ポイントとして楽しみます。数多くの芸術品を展示している建物で、17世紀に制作された作品もあります。アートギャラリーは決して大きくはありませんが、常時250点ほどの作品が展示されているので十分楽しめます。
ギルドホール・ロンドンのお湯の水道管の老朽化を防ぎ、配管の交換を不要にするNMRパイプテクター®
ギルドホール・ロンドンには、お湯の水道管の赤錆による老朽化を防ぐ目的で洗浄をしなくても水質を改善するNMRパイプテクター®が導入されています。NMRパイプテクター®は、日本システム企画株式会社が独自に開発し、特許を得た配管内赤錆防止装置です。鉄をベースとした配管は、赤錆劣化して配管の交換が必要になります。この赤錆の発生を防止し、すでにある赤錆を水に不溶な黒錆にする事で、洗浄をしなくても水質を改善するNMRパイプテクター®を設置することで、配管内の赤錆は完全に防止され赤錆が黒錆に変化し配管は強くなり、建物寿命まで配管は交換しないで延命されます。また、NMRパイプテクター®は配管の外側から設置できるので、断水工事も必要ありません。
英国ではNMRパイプテクター®が数多くの有名な建物に設置されています
NMRパイプテクター®が市場に出てから27年以上が経ちました。重要な建物は様々な理由から配管の交換工事が出来ない事も多く、バッキンガム宮殿、国会議事堂でも導入されており、2022年現在で4,300棟を超える建物の水道管の延命のため設置されています。水道管の老朽化対策に必要な、配管の交換工事が難しい病院やホテルをはじめ、マンションや行政・公共・商業施設など多種多様な建物の水道管延命に導入されています。ギルドホール・ロンドンのような歴史的建造物の水道管の赤錆による老朽化を防ぎ、海外における導入実績も豊富です。
赤錆を黒錆に変化させ配管寿命を建物寿命まで延ばし、配管の交換を不要にするNMRパイプテクター®
水道管内における赤錆の発生は水質悪化の原因で、配管の洗浄が必要になります。NMRパイプテクター®は赤錆の発生を防止し、すでにある赤錆を不動態の黒錆に還元するので、配管内洗浄は不要になります。同じ錆でも水に溶ける赤錆と異なり、水に不溶性の黒錆は配管を強化します。黒錆は、日本では南部鉄瓶や1,000年以上前から神社・お寺の釘や蝶番などに使用され、全く劣化しない物質(不動態)として知られています。
水道配管内を洗浄しなくても水をキレイにするNMRパイプテクター®
NMRパイプテクター®は雑菌、水垢やぬめりなど水質を悪化させるものを減少させ、水をキレイにするので配管内の洗浄は必要なくなります。今までの配管洗浄は、洗浄してから2~3年で雑菌やヌメリが再発するので、繰り返し洗浄が必要になりますが、NMRパイプテクター®は水質を悪くする赤錆、ヌメリを完全に防ぐので、洗浄は不必要になります。また、NMRパイプテクター®のコストは、配管洗浄1回分のコストとほぼ同じですので、マンション住民の方から大変喜ばれています。
NMRパイプテクター®の赤錆防止効果はすぐにデータで確認できます
NMRパイプテクター®を設置前のギルドホール・ロンドンでは、お湯の水道管から毎朝使い始めに赤色の水が出ていました。赤錆量の確認のため、お湯の中の鉄分値を測定してみた所、リットルあたり6.36㎎と飲料水規定値の0.2㎎を30倍以上も上回る赤錆が、配管内のお湯に溶けている事がわかりました。配管内の赤錆を防止するため、NMRパイプテクター®を設置したところ、3週間後に鉄分値はリッターあたり、0.015㎎まで低下し完全に赤錆は防止されました。お湯の中に含まれる鉄分値は、設置前の1/400に減少し飲料水規定に合格しました。さらに設置7週間後に測定したところ、お湯の中に含まれる鉄分値はリッターあたり、0.007㎎と前回の半分以下の数値にまで減少し、完全に赤錆は水に不溶性の黒錆に変化した事が立証されました。
水道管内洗浄をしなくてもNMRパイプテクター®は水質を良くします
この水質が良くなった事で、既存の赤錆は黒錆に還元され黒錆によって配管は強化された事が立証され、このお湯の水道管は建物が存続する限り使用できる事になりました。
NMRパイプテクター®に対しロンドン市より感謝の推薦状が発行されました
NMRパイプテクター®を導入したことで、ギルドホール・ロンドンのお湯の水道管の赤錆劣化が防止され、水道管の交換が不要になりギルドホール・ロンドンは多大なコスト削減ができたので、NMRパイプテクター®への推薦状を出しました。ロンドン市庁舎調査事業部不動産管理部とロンドン市庁舎技術サービス部の課長の名前でNMRパイプテクター®への推薦状が発行されました。この推薦状でロンドン市はNMRパイプテクター®の効果を次のように証明しました。
- 水中の赤錆が設置前よりも99%減少したことで配管内の赤錆劣化は、防止された事
- 赤錆防止効果が設置後わずか4週間で水中の鉄分値が1/400になり確認されたこと
- 常時出ていた赤水による水質悪化が完全消失し、水がキレイになり水質改善されたこと
以上の3項目が証明されて、NMRパイプテクター®の防錆効果を立証し推奨するものとなっています。
NMRパイプテクター®の水道管の赤錆による老朽化を防止した公的証明書となった
NMRパイプテクター®は日本及び英国などで、4,300棟以上の多くの建築物の水道管の赤錆による老朽化を防ぎ、配管の交換を不要にする装置として導入されています。ギルドホール・ロンドンのような歴史的建造物は、配管の交換工事が出来ないのでNMRパイプテクター®は大変役立つ装置でした。水道管内に赤水が出ていて、そのまま放置すると配管の腐食が進み、漏水が起き配管の交換が必要になります。その前にNMRパイプテクター®を早期に導入し、赤錆を防止し、現在の配管を延命させる事が大切です。