大英博物館が選んだ空調配管の赤錆防止及び漏水防止で配管延命をする『NMRパイプテクター®』
世界の3大博物館の1つである大英博物館は、800万点以上の美術品や歴史的価値の高い文化財を有する英国を代表する観光スポットで、年間入場者数は640万人を超える博物館です。築年数は264年以上のとても古い建物で、建物の老朽化による空調の暖房用温水配管の老朽化による漏水が大きな問題になっていました。
空調配管の赤錆劣化で漏水が起こる問題を解決する『NMRパイプテクター®』
大英博物館にとって空調配管はとても重要です。貴重な展示品を劣化から守るための温度管理はとても大切だからです。暖房用温水配管などの空調配管は、漏水が起こるまで劣化に気づかない事が多く、配管内からの赤錆劣化は外観からは見えないため、漏水はいつその問題が発生するのか分かりません。大英博物館は非常に価値の高い貴重な美術品を多く所有するため、漏水による被害は絶対に避ける必要があります。
空調暖房用温水配管の赤錆劣化を防ぐ『NMRパイプテクター®』
空調暖房用温水配管の漏水を防ぐ方法で一般的なのは配管更新工事となりますが、配管の赤錆劣化が進行していた場合、配管更新工事による振動で漏水が起きるリスクがあります。そのため、大英博物館での配管更新工事不可能でした。
多くの建物の空調用配管内の赤錆対策に防錆剤といわれる薬剤が使用されていますが、大英博物館では貴重な絵画に悪影響が出るため使用は禁止されています。そこで大英博物館が選んだ方法は、配管内の赤錆防止装置NMRパイプテクター®で配管内の赤錆劣化を防ぐ方法です。 NMRパイプテクター®は水の持つ自由電子を利用し、配管内に発生した赤錆を体積1/10で固い結晶の黒錆に還元するというものです。黒錆は不動態とよばれているもので、配管内に黒錆被膜を形成する事で、新規に発生する赤錆を防ぐ事が出来ます。実際に黒錆は、大昔より日本では南部鉄瓶や蝶番に防錆コーティングとして使用されています。NMRパイプテクター®により赤錆が変化した黒錆は、固い結晶の不動態であるため一度黒錆化されると配管の強度を向上させ、体積が赤錆の1/10であるため赤錆による配管内閉塞を縮小改善させる事ができます。
大英博物館が選択した美術品を守る空調配管の防錆方法は『NMRパイプテクター®』でした
空調配管の更新工事、或いは防錆剤による赤錆進行を遅くする方法は、大英博物館では採用が不可能でした。残された方法は唯一、NMRパイプテクター®で配管内の赤錆を防止し、すでにある赤錆を黒錆化する方法しかありませんでした。NMRパイプテクター®は空調配管の外側に取り付ける装置となり、その作業時間も1~2時間で完了し断水も必要がありませんので、大英博物館の空調配管には最適でした。また直接装置が水に触れる事もないため、NMRパイプテクター®が水道管(給水管)に使われる場合、安全性も高く設置後のランニングコストも不要なので、大変ユーザーに喜ばれています。NMRパイプテクター®の防錆効果は40年以上持続しますので建物寿命まで配管延命が可能になります。そしてNMRパイプテクター®のコストは空調配管の場合、配管更新工事と比べ20分の1以下となります。
大英博物館での『NMRパイプテクター®』の赤錆防止効果検証結果
NMRパイプテクター®に対し大英博物館は、空調配管内の赤錆劣化防止効果を検証しました。2016年3月、空調温水配管に1台のNMRパイプテクター®を設置し、設置前と設置後に循環している同じ温水を採水し、水中の鉄分値測定を実施しました。ケンブリッジの水道局に依頼した水質検査結果では、設置前の水中の鉄分値は20.0㎎/ℓと配管内の赤錆劣化が進行している事が分かりました。設置三週間後では水中の鉄分値は3.44㎎/ℓと減少し、設置五週間後では水中の鉄分値は0.2㎎/ℓと大幅に減少し、完全に配管内の赤錆防止効果が立証されました。このNMRパイプテクター®の赤錆防止・配管延命効果が大英博物館に認められ、NMRパイプテクター®は採用されました。
大英博物館が認めた『NMRパイプテクター®』の赤錆防止効果と空調配管の延命効果
NMRパイプテクター®を設置してから2年後の2018年3月に、継続して空調温水中の鉄分値が測定され、赤錆の防錆効果が持続している事から大英博物館館内の空調配管の別系統へ、1台NMRパイプテクター®が追加設置されました。大英博物館館では、展示している貴重な美術品を空調配管の赤錆劣化による漏水から守る事が、NMRパイプテクター®により確実に出来る事を立証しました。
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バッキンガム宮殿の配管内における赤錆防止効果検証とNMRパイプテクター®の導入について – 日本システム企画株式会社 東京支店 (jsp-tokyo.com)